RACE REPORT

SUPER GT GT500

第5戦 鈴鹿サーキット

一日目 予選(8月22日・曇り/ドライ)

予選レポート

悔しさをバネに決勝での巻き返しを誓う

8月22日、三重・鈴鹿サーキットにおいて、SUPER GT第5戦が開幕。

午前中の公式練習で好スタートを切ったNo.24 リアライズコーポレーションZ(名取鉄平/三宅淳詞)は、予選で上位グリッドを目指したが、惜しくも10番手に。翌日の決勝に向けて気持ちを切り替え、追い上げを目指す。

前回の富士はおよそ3ヶ月ぶりの決戦だったが、今回はその戦いから3週間で迎える第5戦となる。鈴鹿は、お盆を過ぎてなお厳しい暑さが続いており、午前9時45分にスタートした公式練習も強い日差しのなか、気温31度、路面温度37度というコンディションからスタートした。

KONDO RACINGでは、まず三宅淳詞選手がNo.24 リアライズコーポレーションZに乗り込み、コースへ。だが、開始から15分の時点で1台の車両がスプーンカーブ手前でコースアウトし、ストップ。赤旗中断となる。コースの清掃を経て、10時17分に再スタートを迎えたが、5分も経たないうちに今度はデグナーカーブを走行していた車両がエンジンブローでストップ。コース上にはオイルが漏れており、足元をすくわれた車両がグラベルに停止したりスポンジバリアに追突するなどして再び赤旗中断となった。

中断からおよそ20分強、午前10時45分にようやく再開したあとは、FCY走行、そしてGT300専有走行と順調に進み、GT500専有走行を迎えると、No.24 リアライズコーポレーションZは名取鉄平選手から交代した三宅選手がアタックシミュレーションを開始。一時はトップタイムとなる1分46秒460を刻み、勢いを見せた。最終的には3番手となったが、午後からの予選に向けて大きな手応えを得る形で走行を終えている。

午後3時30分、GT300クラスからノックアウト予選がスタート。GT500クラスのQ1には、午前中に好走を見せた三宅選手が出走することになった。気温34度、路面温度46度のコンディションのなか、三宅選手がコースイン。しっかりとタイヤを温め、アタックラップに向かう。10分間のセッションで残り1分を切るなか、三宅選手は1分45秒738をマークし、暫定トップに浮上する力走を見せる。だがその後、64号車PRELUDE-GTがこのタイムを上回ったため、No.24 リアライズコーポレーションZは惜しくも2番手でQ1を通過。名取選手へとバトンを託した。

午後4時41分、Q2がスタート。Q1とほぼ変わらぬコンディションのなかでセッションが幕を開けた。公式練習では赤旗が重なったため、名取選手にとっては今週末初めてニュータイヤを装着しての走行となる。

コースイン後、前方を走る車両との間合いを図ろうとしたが自身のペースを確保するのが難しい状態に。チェッカータイムが迫るなか、名取選手は気を取り直して改めてアタックに向かったが、デグナーカーブではらんでしまい、1分45秒820のタイムに。いったん7番手でセッションを終えることになったものの、この最終ラップが走路外走行の対象となってしまう。結果、ベストタイムは採用されず、代わって1周前の1分49秒365が予選タイムとなり、No.24 リアライズコーポレーションZは、予選10番手から決勝のスタートを切ることになった。暑さ厳しいなかでのレースになると思われるが、チーム一丸となって粘り強く戦っていきたい。

公式予選記録

Pos. No. MACHINE DRIVER Q1 Q2 SW
1 17 Astemo HRC PRELUDE-GT 塚越 広大
野村 勇斗
1’45.891 1’45.129 18
2 64 Modulo HRC PRELUDE-GT 大草 りき
イゴール・オオムラ・フラガ
1’45.254 1’45.206 0
3 8 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT 太田 格之進
大津 弘樹
1’46.209 1’45.504 32
10 24 リアライズコーポレーション Z 名取 鉄平
三宅 淳詞
1’45.738 1’49.365 14

Q1 Start: 16:03’00 Finish: 16:13’00
Q2 Start: 16:41’00 Finish: 16:51’00

近藤真彦監督のコメント

近藤 真彦 PHOTO

名取をコースに出したタイミングが良くなくて、前のクルマに引っかかってしまいました。タイムを出さなきゃいけなかったので、もう1周がんばってアタックしてもらったんですが、少しはらんでタイムが採用されませんでした。コースインのタイミング等、チームとしてもう少しできたことがあったのではないかと思っています。一方、Q1での三宅のアタックは、チームとしてはトップタイムだと思ったほどでした。ただ、ホンダ勢が別格の速さでしたね。最終的に結果は10番手になってしまいましたが、クルマとしてはタイヤ選択もいい感じだと思っているので、明日の決勝でもしっかりとがんばれると思っています。ウチは「ブリヂストン1年生」なので、まだまだ手探りな部分が残っていますが、日産勢で上手にデータ共有してさらに上昇できれば、と思っています。

名取鉄平選手のコメント

名取 鉄平 PHOTO

今回、クルマのセットアップに関しては良かったと思います。ただ、予選でプッシュした周に、前の車両に引っかかってしまったんです。それで気持ちを切り替えて次の周にアタックし直したのですが、ここでミスをしてしまい、走路外走行の対象になってしまいました。とはいえ、今日はクルマとしてのポテンシャルがあることは確認できているので、明日の決勝に向けて仕切り直していきます。調子がいいので、決勝でもしっかりと追い上げていけると思いますので、がんばります。

三宅淳詞選手のコメント

三宅淳詞PHOTO

これまで新しいことにチャレンジし、セットアップもいろいろ試してきたのですが、今回は原点回帰というか、去年やってきたものに戻すことでパフォーマンスが上がったという印象でした。手応えを得られた1日でした。予選ではクルマのバランスとしては改善したい部分もありましたが、アタック自体大きなミスもなくうまくまとめることができたので、良かったのかなと思います。もちろん、まだまだ見直すところもありますが、パッケージとしては今まで以上でした。決勝に向けては、これまでのデータを見ながらうまくセットを合わせていけらいいなと思います。

島田次郎エンジニアのコメント

鈴鹿は、岡山、富士とは異なるキャラクターなので、一度リセットして作業を進めました。幸い、走り出しからいい感じがありました。その一方で、公式練習では赤旗が重なったことで、ロングランの確認を含め、時間が足りませんでしたね。今回、予選に向けてとにかくQ1をキチンと通過しようということに重きを置いていたので、公式練習では赤旗もあり、名取選手がニュータイヤを装着する時間が確保できなかったんです。加えてQ2に出走したときも、前のクルマに引っかかることになってしまい、アタックを止めるような形になりました。改めてもう1周アタックしたのですが今度は走路外走行の対象になってしまい、残念です。明日は決勝直前のウォームアップで最終確認してレースに挑むわけですが、そこでうまく調整してレースに挑みたいと思います。

二日目 決勝(8月23日・晴れ/ドライ))

決勝レポート

粘りの走りが結実。7位入賞を達成

残暑厳しい天候になった決勝日。午後からの決勝は湿度も高く、タフなコンディションでの戦いになった。そのなかでKONDO RACINGのNo.24 リアライズコーポレーションZは、粘りの走行を続け、予選10番手からコツコツとポジションアップ。7位フィニッシュを果たし、2戦ぶりの入賞を果たしている。

強い日差しが照りつけるなか、午後1時30分に幕が上がった第5戦の戦い。気温34度、路面温度49度というコンディションの下、今回は三重県警によるパレードラップを含む2周のフォーメーションラップを行ない、52周の決戦が始まった。No.24 リアライズコーポレーションZのスタートドライバーを務めたのは、名取鉄平選手。序盤はポジションキープながら、前方を走る37号車Supraを攻め立てた。しかし、37号車は決勝前にエンジン置換を行なっており、その後、そのペナルティ消化のためにピットへ。これを受け、9位に浮上する。

次第にペースアップしてきた名取選手は、前を走る同じZの23号車に接近。7周目には1コーナーで並走すると、攻防戦の末に逆転。さらには、38号車Supraも攻め立て前に出る。さらに別の1台がピットインしたため、14周走行の時点でNo.24 リアライズコーポレーションZは6番手までポジションを上げてみせた。

そんななか、17周目にGT300車両にトラブルが発生。このためFCY(フルコースイエロー)が発動されたが、3分ほどで解除となる。一方、上位陣が早くもルーティンのピットインを始めており、この流れからチームでも19周終わりで名取選手をピットインさせ、三宅淳詞選手へとスイッチする作戦に出た。待ち構えたスタッフは落ち着いて作業を済ませ、また、ピットロード上でコース復帰の際に前方を走っていた車両をも逆転。三宅淳詞選手が担当する後半スティントでのポジションアップに期待が膨らんだ。

レースは、34周終わりでGT500クラスの全車両がドライバー交代を完了。改めて7番手から終盤の戦いに挑むことになる。No.24 リアライズコーポレーションZの前を走るのは、同じZの12号車。しかし、その差は8.9秒と大きい。さらに、レースは大終盤にGT300クラスの車両が130Rでクラッシュしたため、セーフティカー導入の運びとなり、惜しくも逆転のチャンスは到来せず、そのまま52周のチェッカーを迎えた。

結果、No.24 リアライズコーポレーションZは7位でチェッカー。第2戦富士以来の入賞となった。今回、予選での速さをアピールできたこともあり、次戦SUGOに向けて明るい話題も多いKONDO RACING。チームとしての相性も良いSUGOでぜひとも今シーズン初の表彰台を狙っていきたい。

決勝結果

Pos. No. MACHINE DRIVER TIME/DIFF LAPS SW
1 16 #16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT 野尻 智紀
佐藤 蓮
1’47’00.904 52 26
2 17 Astemo HRC PRELUDE-GT 塚越 広大
野村 勇斗
2.220 52 18
3 8 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT 太田 格之進
大津 弘樹
3.011 52 32
7 24 リアライズコーポレーション Z 名取 鉄平
三宅 淳詞
7.928 52 14

開始:13:37’26 終了:15:24’26
ファステストラップ : No.19 Sena Sakaguchi / WedsSport BANDOH GR Supra 1’48.528 (40/50) 192.625 km/h

No. TEAM LAPTIME
19 TGR TEAM WedsSport BANDOH 1’48.528 (40/50)

近藤真彦監督のコメント

近藤 真彦 PHOTO

スタート担当の名取はいい仕事をしていましたね。今回、戦略として他のトップグループと似通ったタイミングでピットインをすることになりました。僕としては、まだあと5周くらいは…という思いもあったのですが、ピットインのタイミングを引っ張ることがチームとして得策なのかどうか、というところだったと思います。ピットインのタイミングとしては決して悪くはなかったのですが、同じ日産勢としてはウチよりあとにピットインしたNISMOの作業時間が早く、コース復帰後に先行を許してしまいました。一方、クルマのパフォーマンスはタイヤ含めてなんら問題なかったので、だからこそ予選ポジションが悔やまれます。今回も前回同様にホンダ勢が速かった。快走が続くので、トヨタの強さとホンダの速さを考えたら、日産勢もがんばらないといけないですね。データを共有して、次戦SUGOに向けていろいろ修正して戦おうという話になっています。チームとしては、よりいっそう戦える状態になっているのでさらにがんばらないと。パッケージとしての強みを活かした戦いをしなければ、と思います。ドライバーもチームも今、言い訳のできない状況で戦うことができているので、いい意味での緊張感をもって戦っています。この状況をしっかりと活かさないといけないですね。SUGOはチームとして相性がいいですし、いい結果を期待していてください。

名取鉄平選手のコメント

名取 鉄平 PHOTO

担当したスティントでは10番スタートから追い上げて、一時は6番手まで上げることができました。走行中はペースもずっと良く、多分単独だとトップと変わらないようなペースだと思っていました。結果としての順位とは別に、レース内容としてはポジティブに捉えることができるものでした。今回は、アンダーカットを仕掛けたつもりが、結果として少しピットインのタイミングが早く、逆にオーバーカットされてしまったことがチームとしての反省点ですが、それはレースでの流れでもあるので、勝負したけれどうまくいかなかったという感じです。24号車の決勝としては、両ドライバーがいい走り、いい仕事をして、チームとしてもミスなく戦うことができたので、内容としては良かったと思います。チームのモチベーションも上がっているので、その流れでSUGOでも一歩ずつ確実にいいパフォーマンスができればと思います。

三宅淳詞選手のコメント

三宅淳詞PHOTO

コース上でGT300クラスの集団に絡まないタイミング、ということで早めのピットインをするようになっているのですが、今回はコース復帰を前に64号車の前に出られたものの、GT300車両のうしろでコースに戻る形になってしまったんです。結果として、思うようにタイヤを温めることができず、タイムロスに繋がりました。8号車と競るなか、押さえ切ることができていたらレースとしての展開も違ったかもしれないですね。そういう意味ではいい流れを掴めなかったと思います。決勝を走るなか、ロングランのセッティングのアイデアも浮かんでいるので、予選、決勝ともに速さを見せられるクルマを作っていきたいです。SUGOではウェイトもまだまだ軽いので、そういうことも味方につけてしっかり戦いたいですね。

島田次郎エンジニアのコメント

今回のピットインのタイミングについてですが、データを見返してみないとわかりませんけど、もう少し引っ張っても良かったですね。結果として、コースに戻ったところで揉み合いになりました。一方で、コース上でのポジションアップについては、予選順位を考えると厳しい状況でした。次戦のSUGOは鈴鹿とはまた異なるキャラクターのコースです。コース前半と後半とでもかなり異なるので、どこにセッティングを合わせるか、という話になりますね。抜きづらいコースでもあるので、鈴鹿以上に予選が重要になってきます。しっかりと準備して臨みたいですね。

PHOTOギャラリー

Loading...